【沖縄麺道・探究記】久茂地の夜風と、黄金の「〆(シメ)」
那覇、久茂地3丁目。 ここは沖縄の経済が動く街であり、夜の帳が下りれば、男たちの欲望と哀愁が交錯するコンクリートジャングルだ。 仕事終わりの乾いた心、あるいはアルコールで満たされた胃袋が、最後に求める場所がある。
路地裏にひっそりと灯る「沖縄ラーメン いっと」の看板。 今宵の俺の終着駅はここだ。

■ 第一幕:都会の喧騒を忘れる「旨しお」の静寂
券売機で選んだのは、やはり「旨しおラーメンスペシャル」。 久茂地の喧騒を背に屋台エリアのカウンターへ座る。
着丼したその一杯は、まるで宝石のように輝いていた。 スープを一口……。 「……効く。」 疲れたR45の五臓六腑に、優しい鶏と塩の旨味がじんわりと染み渡っていく。 焦がしネギの香ばしさがアクセントになり、単なる「あっさり」では終わらせない。柚子の香りが鼻孔をくすぐり、ふと我に返るような爽涼感を与えてくれる。 これはラーメンではない。久茂地で戦う男たちへの「処方箋」だ。
ホロホロのチャーシューを噛み締めれば、肉の脂が口の中で解け、塩スープと混じり合う。漢なら迷いなくスペシャルをチョイス。大きなチャーシューが2枚、卵も海苔も追加された幸せの全部のせだ。



■ 第二幕:欲望の解放「チャーシュー丼」と「替え玉」
だが、癒やしだけで終わらないのが俺の流儀。 サイドの「チャーシュー丼」。炙られた肉と卵黄の背徳的な香りが、俺の中のワイルドを呼び覚ます。 上品なうま塩ラーメンのスープを啜り、ジャンクな丼をかき込む。この高低差こそがたまらない。

そして、店員へ合図を送る。 「替え玉、お願いします」 この一等地・久茂地で、替え玉無料という心意気。 残しておいた黄金スープに麺を投入し、テーブルのスパイスで味変を楽しむ。 胃袋の限界? そんなリミッターは、この店の暖簾をくぐった時に外してある。
ああ、お腹がはち切れんばかりに笑っている。今日も一日生きていて良かった。素直にそう思える瞬間だ。

店を出ると、午前様の久茂地の風が頬を撫でる。 満たされた腹をさすりながら、ネオンの光の中へと消えていく。 「いっと」。そこは、戦う男たちが羽を休め、再び明日へと向かうための給水所だ。
所在地: 〒900-0015 沖縄県那覇市久茂地3丁目25−12
目的地までの移動時間:34 分
電話番号: 090-9731-5393
営業時間:20:00
営業中 · 営業終了: 0:00


